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【予想を上回る高値】北海道電力の個人向け電気料金の値上げ(6月より)

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【予想を上回る高値】北海道電力の個人向け電気料金の値上げ(6月より)

【予想を上回る高値】北海道電力の個人向け電気料金の値上げ(6月より)

2023/01/26

本日、北海道電力様より個人向けの電気料金の値上げが発表されました。

従量電灯など規制料金の方

ドリーム8、エネとくプランなど自由料金の方

 

東京電力様との相違点として大きいのは

東京電力様【柏崎刈羽原発再稼働を見越した価格調整】

北海道電力様【泊原発再稼働を見越していない価格調整】

という点です。

この点で差が出た部分として基本料金の値上げをしたかしていないかに影響しております。

東京電力様は基本料金値上げなし。

北海道電力様は基本料金も値上げ。

となっております。

その後の資料の作り方についてはほぼ東京電力様と一致しているので割愛しますが

大手電力10社の中では恐らく1番高くなってしまったと思います。

これは前回もブログに書きましたが原因となる火力発電所の電源が

他の電力会社が電源構成に占める割合よりも高いことが原因です。

他よりも燃料調整費の影響を受けやすい状況になっております。

 

他方、泊原発についてですが喫緊の状況を振り返ると

2011年11月 自主的に防波堤の設置を決めて設計段階へ

2012年8月 設計を終えて6.5mの高さの防波堤設置工事を着工

2014年12月 防波堤が完成

2015年8月 新規制基準適合審査が開始、後に地盤の地震による液状化の影響を指摘される

2022年2月 新たな防波堤を作るため、建てた防波堤の撤去を開始する

という流れになっております。

その新たな防波堤のイメージ図がp.14(参考)原価算定上の泊発電所の取り扱いに乗っておりますが

ぱっと見た限り前回の防波堤の6倍以上物量に見えます。

となると、かかる工事の期間も前回の2年4か月というわけにはいかず、かなり時間がかかることが予想されます。

ちなみに北海道電力様の発電設備は原子力以外が約600万kW(火力426万kW)、泊原発が3基合計で207万kWです。

つまり、原発が再稼働しても火力発電所は全部止まりません。ということはです。

 

さて、最後に再生可能エネルギー賦課金について私見があります。

私の予想ですが、来年度の再生可能エネルギー賦課金は今年度3.45円よりも安くなると思っております。

計算式を見ていたのですが回避可能費用の卸電力市場の価格が昨年度の3倍も今年は高いです。

2円台や1円台もあるのではないかと思っております。

6月あたりから国民民主党が再エネ賦課金を一時停止にと言って法案も提出しておりましたが

これに関しては3月末あたりに答えが出ますので、忘れないように記しておきました。

楽しみにしておきます。

 

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